夜明け

 

 

冬が近づいて、夜明けが少しずつおそくなる。

 

カーテンを開けると東の空に下弦の月。

 

細い細い眉のような月が、ぽつりと浮かんでいる。

 

早起きがつらくなってくるけれど、

 

気合をいれて目をさます。

 

おかめは寝起きも可愛らしい。

 

息子は、おかめが可愛らしいといいつつも、

 

「ぼく、手を洗うの面倒くさいからおかめ、さわらんき。」

 

と、あっさりとした態度。

 

一方、おかめの頗る癒しパワーで、

 

凝り固まった心と体がほんわりと解れていくよう。