夕べが十五夜だということなど家族みんながすっかりと忘れていて、
ススキもお団子もなしのちょっと寂しいお月見。
部屋のカーテンをいつもはピシャリと閉めて眠る息子も、
明るい夜空のせいか、開けたまんまで就寝。
お月さまを眺めながら眠るのはきっと初めてのこと。
気付けば緑の葉をたたえていた木立が、
すっかり落ち葉となり黄色く色づいていた。
丁寧な水色の秋空に、優しいキイロがとてもきれい。
心もほんのりと穏やかになる。